東京湾納涼船~今年は浴衣レンタルも~
7月1日からスタートした「東京湾納涼船」。
最初に開催されたのは戦後すぐの昭和25年(1950年)というから驚きだ。2000年には「ゆかたダンサーズ」が始まり翌2001年には「浴衣で1,000円割」もスタート。そこからぐんぐん利用者が増えたそう。
2004年 10万人突破
2010年 12万人突破
2013年 13万人突破
2014年 14万人突破
そして今年は開催期間も伸びて10月10日までとなる(102日間)。梅雨入り時から盛夏シーズンはもちろんのこと、秋風吹く頃に「ハロウィン仮装船」も楽しめる場所になるようだ。
そんな東京湾納涼船の初日、プレス招待で体験させてもらったのでレポートしたい。
●日時 2016年7月1日(金)18:00~(出航19:15)
●場所 東京湾納涼船
今年押さえておきたいのはまずこれ。
竹芝客船ターミナル内に、浴衣レンタル&着付けサービスのコーナーができた。
東京湾納涼船は、男女ともに浴衣を着ていくと2,600円の乗船料が大幅割引で1,600円になる。これで2時間クルーズ&飲み放題なのだからお得だし、やはり東京湾の上で浴衣を楽しめるのはこの時期ならでは。
ただ仕事帰りだと「どこで浴衣に着替える?」というのが最大の課題だった。
今年はここが使える。
事前予約制だが、料金は当日券売機で支払うシステム。
・浴衣レンタル&着付けサービス(4,000円/4,500円)
・着付けサービス(3,000円)・・・自分の浴衣を持ち込む
乗船券付きフルセットレンタル(平日6,000円/土日祝7,000円)もある。
また自分の浴衣を持ち込んで着付けてもらう人用の浴衣関連小物販売も行っており、補正用のタオルや、和装肌着、腰ひも、マジックベルト購入など足りないものを現地で調達することも可能。
荷物も預かってもらえるのもうれしい。
会社帰りに手ぶらで竹芝に向かえば、ここで浴衣に着替え乗船できる。
「でもどうせなら、好きな柄の浴衣着たいしなあ」
という人も安心。
びっくりするような点数がある。
さらに帯、籠バッグもいろいろ。
4,500円のフルセットレンタルだと、髪飾りや籠バッグ、下駄も含まれる。
かんざしタイプのものだけでなく、ショートヘアの人も耳上などに使えるヘアアクセサリが用意されていた。
もちろんピーク時は早めにいかないと残り物になってしまう可能性はあるが、これだけあればきっと気に入るものが見つかるはず。
白地にピンクの花など華やかな柄が多いが、紺地や落ち着いた古典柄もあり、40代の自分でも着たくなるものいろいろ。レンタルだし船の上なのだから、普段ちょっと照れくさい派手な蝶柄なんかに挑戦してみるのもありだ。
種類ありすぎて決めかねる人も。
ちなみにおはしょりもできあがった簡単に着れる浴衣なので、Sサイズ(身長155~159㎝くらい)とMサイズ(158~166㎝)のツーサイズ。160センチ台後半以上だと少し裾が高めになってしまうかもしれない。身長低い場合は帯裏で調整できると思う。
ちなみに今回ご一緒させてもらったのは、アイドルとして活躍するこのお二人。
浴衣ビアガーデン訪問レポートでも登場してもらった、利根さやな(@tonesayana)さんと香月まゆか(@kazuki_mayuka)さんだ。
男性用の浴衣も、数は女性に比べると少ないがある。
白紺に鳥の羽が描かれたこんなモダンな柄とかも。
そんなわけでいざ納涼船へ!
(通常は連絡通路を経由して乗船するので、ここは通りません)
前を歩いているのは、今年が第一回目となる「東京納涼船 presents 東京ゆかた美女コンテスト」のファイナリスト30名。
応募者3,000名、書類審査通過500名から選ばれた人たちだ。
最終的に決まったグランプリが東京湾納涼船2017のイメージモデルとなる。
最前列の揃いのモダン柄な浴衣を着ているのは、2016年のゆかたダンサーズメンバー。今日が晴れ舞台の初日で、その笑顔に意気込みを感じる。
そして中央は2016年イメージモデルの橘さん。
その橘さんと、さきほど東京湾納涼船ゆかたショップでレンタル着物に着替えたばかりの香月まゆかさん&利根さやなさん
似合ってる!
ちゃんと、自分に似合う浴衣を見つけているのが流石。
やはり東京湾納涼船は浴衣がいいね。
18:45に一般客の乗船が始まり、ビールはじめドリンク提供もスタート。
トップテラスにも、ビール提供コーナーが作られた。
AデッキからCデッキにも、ビールはじめワインやサワー、ソフトドリンクなど提供しているドリンクコーナーが作られている。
あと今回ずっとトップテラスでビールばかり飲み続けていたため、うかつにも写真撮り忘れたが、下のデッキでは焼きそばにお寿司、ケバブドックにスイーツまで、食事メニューの販売コーナーもたくさん。
まずは東京湾に乾杯♪
7月1日の東京の日没時間は19:01。
出航時間(19:15)は既にかなり暗くなり始めており、ビルの谷間から見える東京タワーも鮮やかにライトアップされていた。
日没直後のじわじわ変化してゆく東京夜景を海から眺められるのも貴重な体験。
Googleで「8月1日 日没 東京」と日にちと地名入れて検索すると日の入り時間も調べられるので、行く日が決まったらチェックしておくといいかも。
後方を振り返れば、隅田川のほとりにそびえるスカイツリーも見える。
・・・はずなんだけど、写真ぼやけちゃっていてよくわからないですね。
ほどなくしてレインボーブリッジが近付いてきた。
ここでDJによるカウントダウン。
「夜景に・・・」
「乾杯!!!」
ライトアップされたレインボーブリッジを真下から見る興奮は、東京湾納涼船ならでは。
船上テンションは一気にあがり、お台場夜景を背景に記念撮影するグループもたくさん。
そして暑い一日だっただけに、海の上を走る風の心地よさは格別。
トップテラスでさんざん飲んだ後、レストランセットの試食に。
島の食材を使ったお料理が三段重ねの重箱に詰め込まれたもので、2~4人分で7,000円。レストランでいただく。
実はその前にプレス写真撮影でいくつか皿に取ってしまっていたので食べかけ状態だけど、中身はこんな感じ。
どれも丁寧に作られており、お寿司も美味しかった。
他に個室借り切ってのパーティープランいろいろ。
15名で個室貸切宴会すると、パーティーセットが26,000円に乗船料が2,300円で、ひとりあたり4,033円。会社の暑気払いにもいい。
20時半からはAデッキのイベントステージ前へ。
お楽しみダンスタイムだ。
トップテラスは浴衣女性だらけだったが、ここだけは妙に男性比率が高い(この日はプレス取材があったせいもあるけど)。
お客さんも一緒に踊って盛り上がるラストステージ。
気付けば楽しい時間はあっという間で、レインボーブリッジの下を再びくぐり、東京湾もあとわずか。
出航時とは違う東京の夜景。
毎年書いている気がするけど、この角度から見る夜の東京が一番美しいと思う。
ちょっと飲み過ぎたけど、楽しかった。
浴衣なら1,600円でこれだけ楽しめる東京湾納涼船、乗らないのはもったいない。
「なかなか機会がなく未体験」
そんな方は、できれば7月前半のそれほど混まない時期に一度下見兼ねて乗船しておくことをおススメする。今年は10月10日までのロングラン開催。ハロウィンイベントもあるそうなので、シーズン後半もまた誰か誘って、楽しいクルーズ体験ができるはずだ。